家郷信書
(三山坡の別れ・普渡収円へ)

家郷信書(かきょうしんしょ)とは?
家郷信書とは、1919年に道統の東土17代路中一祖(弥勒さま)の時代にラウム様の特別な御聖訓によって明かされた原霊降生(魂が生まれこの世に降ろされたこと)と弥勒さまの下生の真実が記された書です。
第一章では、全ての原霊が理天の三山坡でラウム様と悲痛な別れをした際の様子が開示され、第二章では、目前に迫った末劫に悲痛の思いを抱かれました。ラウム様が弥勒さまに下生を命じられ、普渡収円(全ての魂を救い尽くすこと)を果たすよう、厳しく、又切々と訓される様子を伝えたラウム様の血涙のメッセージです。この訓言を賜った際、参列した人々は、皆号泣したと伝えられています。
その家郷信書の様子をかいつまんでお話したいと思います。
全編は天通新聞社発行の「家郷信書」をお読みください。
三山坡の別れ
ラウム様は無より天と地を分け、陰陽の判別をされます。無極より両極、すなわち陰と陽が生まれ、ラウム様より九六の子が誕生しました。この初めて生じたラウム様の分け御霊を「原仏子(げんぶっし)」、または「原霊(げんれい)」と呼びます。ラウム様は原仏子が更に霊性を磨き、そして美しい心を修めることを望まれ、修行の場としてこの世を作り、原仏子を降ろされようとしました。
しかし私たち原仏子はラウム様が何度言い聞かせてもその言いつけに従わず、逍遥自在な理天界の園で遊ぶ毎日を送っていました。
その様子を見たラウム様は、「このまま理天で遊ぶふければ子供達(原仏子)の成長にならない」と嘆かれ、ある策をもって世に送り出す事を決断されたのです。
その策とは、ラウム様自らが中指を噛み、その鮮血で美酒を作り、私たち原仏子に飲ませるというものでした。私たちはその三山坡の泉に集まり、美酒を飲み、酔って眠ってしまいました。次第に酔いからさめた私たちは、ラウム様の姿がないのを知り探し回りました。しかしどこにも見つけることが出来ず、嘆き悲しみました。ラウム様は時が至れば必ず理天に帰る方法を明かすので、それまでは子供達が力を合わせて道徳で世を治めるように言いつけられました。その理天に帰る方法こそ「得道」です。
それ以来、永き時を経てラウム様は原仏子である私たちを天より見守り、そして帰りを待ち続けておられるのです
ラウムさまとのお約束
嘆き悲しむ私たちを見てさまは私たちに理天より声を掛けられ、様々な言づてとお約束をされました。
「三界に降って世界を治め良き児(こ)となりなさい。必ず末劫の時、救いの道を降します。その時に真の宝(三宝)を得れば、再び嘆き悲しむことはありません。」
「末劫の時に家路(理天)へと帰らなければ、さらに12万年を待たなければなりません。迷う者はそれが分かりません。故にそれらの人を導くために弥勒古仏が天盤を掌り、諸仏諸祖が道を開きます。先に五大宗教を発して経典を伝えます。後に真の道(天道)が現れた時には、明師に出会いて玄関を示してもらいなさい。」
今がその末劫の時です。私たち自身その言いつけを守り、理天への道を歩む者であると同時に、諸神仏と共に道を開き多くの迷った人を導く使命を与えられ、今下生しているのです。
⇒ラウム様は原仏子たちに「母の記憶を忘れないよう後世に伝え、天に帰る方法が明かされた時の道しるべにしなさい」と言いつけられました。世界中に散らばった原仏子は理天でのラウム様との記憶を伝え残しました。それが全世界の神話や伝承、信仰の発祥となりました。
天道は全ての宗教の冠であり、根っこです。それはそれぞれの教えの根底をひもとけば全て親神ラウム様のことであり、言語や文化、環境の違いで現在のように無数の宗教や信仰が生まれたのです。天道これらの教えを元の1つにまとめ、ラウム様のもとにお返しする万教帰一(ばんきょうきいつ)を目的としています。
弥勒さまへの降命と普渡収円、そして未来へ
三山坡の別れより長き時間を経て、約束の時が近づきました。なかなか理天に帰ろうとしない子供たちを見て、ラウムさまは悲しみ嘆き、弥勒さまをお呼びになられました。
「汝を遣わし、児等を理天へと帰らすために諸仏祖(四億の真人)と共に一度下生させるも、児等がなかなか帰ろうとはしないのはなぜか」
それに答えて弥勒さまが申されました。「私が命に背いて理天に帰そうとしないのではありません。原霊、諸仏祖ことごとく性を迷わせ、あえて帰ろうとはしません。」
ラウムさまはそれを聞き、驚き悲しまれ、「汝、重ねて世に降り原霊(児等)を救済しなさい」
と命ぜられました。弥勒さまはその命を聞かれ、再三に渡ってその任の重きこと、難しいことを訴え断わられました。お怒りになられたラウム様を見て、諸仙仏、諸菩薩は慌ててひざまずき、弥勒さまをお許し下さいと懇願し、共に弥勒さまをお助けすることを誓われました。
ラウムさまは、「吾に妙計があります」と申され、三山坡の別れの時の如く中指を噛み破り、その血をもって涙ながらに血書をしたためられました。「もし縁あればこの書信を見て、急いで性を改めなさい。悪しき気質を改め、悪しき心を滅せば、母(ラウム)と再び逢うことが叶います。早く明師を訊ねて法を得て帰りない。早くしないと三災が到り児等を損ないます…」
ラウムさまがしたためられたこの血書(御聖訓)により、多くの四億の真人が目覚められ、救霊の道が開かれました。今救霊の体制が整えられて普渡収円が進められております。弥勒さまが再三お断りしたのはその命の重大さと、弥勒さまお一人の力ではできない大聖業であることを認識されていたからに他ありません。
今多くの真人が目覚め、全ての児が帰って欲しいというラウムさまの思いは、全てを救い尽くすという私たちの志となり、その結集力により普渡収円が為されております。
そして、国父様の指揮のもと、あらゆる困難を乗り越え、すべてのたましいを救済する体制が整いました。遂には、この世界の次に始まる、まったく新しい世界「次大元(じだいげん)」の扉が開かれることとなったのです。天地開闢以来の一大元だけでなく、過去の144大元に渡る救いきれなかった残霊までも救える体制が整いました。
得道をした私たち。自分だけが救われるのではなく、兄弟であるすべてのたましいを必ず救い尽くして共に帰りましょう!